marriage 49



旦那さま(左)はマット加工を施したプラチナ、奥様(右)がダイヤ入りのK18ピンクゴールドのマリッジ。

Huddleのお客様は圧倒的に女性が多い。
自分ではあまり意識はしていないつもりなのだけれど、レディース寄りのブランドだから当然っちゃあ当然な訳です。
このお二人は、「結婚指輪はココ!」と旦那様が決めて頂いていたそう。
非常にうれしいお言葉なのです。

そんな旦那さまは、薄くピシッと角を立てながら、様々な面を付けるという、見た目以上に難しいオーダー。
多角の面は、ある程度の厚み(たとえばこのmarriage 46)があるから、強弱が付けられる。
思いっきりナナメに削った次は平行に、その次はやや縦にと、面の角度を付けられるのですね。
薄いプレートにそれを表現しようとすると、なかなかシビアな角度で削り出す必要があります。
少し角度が狂ってしまっただけで、隣の面との境目が消えてしまう。
そしてそれを修正し始めると、どんどん薄くなり、最後にはペラペラなリングの出来上がり!となってしまうのです。
慎重かつ大胆に。

いろいろな大きさに出来た面にマットを当てる事により、全体にしっとりとした質感になり、非常にオトナなリングとなりました。

奥様のリング(右)は、写真では分かりにくいですが、実は着け心地にこだわっております。
人の肌に触れる面積が少なければ少ないほど、圧迫感が感じにくい。
ですから肌に触れる面は、曲面であればあるほど、ストレスが軽減されるのです。
軽いリングであればそう変わらないのですが、特に今回のオーダーは幅と厚みがあり、重量も出ます。
それも踏まえて、内面は極力丸く、しかし表面は丸すぎないよう、製作しました。

細かい製作上の事をココで書いても、『よく分からない』と『どーでもいー』のグラフを合わせると99%になりそうなので割愛しますが、「あ、こんな作り方できるんだ!」という新たな発見をさせてもらえたリングとなりました!



そしてこのピンクゴールドの指輪には、リングの半分にだけマットを。
ひっくり返せば、また違う顔を楽しんで頂けます!

Material : Plutinum900 . K18 Pink Gold

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