私事ですが、結婚10年が経ちました。
職業柄、決して逃げることの出来ないイベント、スイートテン。
何を隠そう、去年秋あたりからなかなかのプレッシャーで。
デザインを妻と2人でしている以上、彼女を驚かすには相当な事をしなければなりません。
僕が驚かなければ、奥様は当然驚かない。
デザインの方向性は前々から固まってはいたのだが、そのイメージを具現化し、僕達の中での新しさもプラスしなければならないという、一大プロジェクトでありました。
ピンクゴールドとイエローゴールドのコンビネーションリング。
『細く、されどゴツく。そしてあくまで日常使いであること。』を目指しました。
古代の秘宝のように、荒々しく洗練させたかったのです。
トップのピンクゴールド部分は、ヤスリでごりごりと削り出し、不均一な八角形。
なるべくしてなった不均一さを意識しながら。
イエローゴールド部分は、石が連なったようなイメージ。
細い線でさらっとしながらも、無骨にしました。
トップには、入るだけのダイヤモンドを敷き詰め、面自体がギラリ!と光るようにしました。
実はこのトップ、くるんと回ります。
回ると、Huddle、malkovichのロゴマークでもある、金鎚。
金鎚でダイヤを叩いているようなイメージに仕上げております。
そのときの気分に合わせて表面を変えれるようにしました。
実は奥様、オーダー状況の忙しさから半分期待していなかったそう。
予想以上に喜んでくれ、ようやく安眠できそうです!
進化した僕達に、10年おめでとう。
追記 : 今回、ダイヤモンドの石留めに協力してくれた職人が居ます。本当は彼のことをココに書こうと思っていたのですが、余りにも長文になってしまうので、また後日ゆっくりと書かせてもらいます!