ハドルの質感のほとんどは、金鎚で叩き込み、表面加工を施しております。
彫金の専門工具はもちろん、古道具で見つけてきたサビだらけの金槌、製作スタッフの祖父が長年日曜大工で使われていたという絶妙なザラ付きのあるもの、あえて100均の金槌、表面をほんのほんの少しだけ凹ませたい時用の柔らかめのハンマー、道端に落ちている石で叩き込んで質感を付けた事さえある。
時には更に金槌の面を加工し、入れたい鎚目の模様(キズに近い)を付け、表面を粗してゆく。
それに加えて、工程上のどこで鎚目を入れる?金槌の大きさ?強さ?角度?ハンマーの柄を持つ位置?受け方?打つ回数?質感の組み合わせ?僕のコンディション?と、質感の付け方の組み合わせは無数に生まれる。
これら全てをお客様にお見せする事ができない上、専門的&微細な変化&マニアック過ぎて理解して貰えない(笑)
という事で、打ち合わせ時には大まかなご希望をお伺いし、そのご希望と僕の感じるお客様のイメージを照らし合わせ、お客様ひとりひとりに合わせた質感を入れてゆく。
ですから、これまで250本以上作らせて頂いてきたハドルのマリッジリングには、2つとして同じ質感を持つリングは無いのです。
そんなハドルの、本質とも言える質感を持つこの2本。
シンプルでありながら、どこか無骨で、でもどこか優しくて。
一辺倒ではなく、でも無作為なんかじゃなくて。
そんなブランドであり続けたいな。と改めて思わせて頂いたリングたち。
画像を何度も拡大しては、『我ながらいい質感つけたなぁ!』と自画自賛の嵐!
左)K18ホワイトゴールド ¥86,000-(税抜)
右)K18ホワイトゴールド ¥82,000-(税抜)
* 価格はお客様のサイズや製作時の金・プラチナ相場により、変動いたします。
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