真鍮素材のマリッジリング。
幅広のプレートに粗い鎚目がガツガツと入っております。
実はこの鎚目、お客様ご自身が入れられた質感。
ものづくりを生業とされているという事もあり、ピンときた僕はそこそこ本気で、『鎚目、自分で入れてみられます?』と投げかけてみた。
僕の甘い言葉にノッてきた彼は、やはり!というくらい、それはそれは楽しそうに金鎚を振るっておりました(笑)
以前にどこかで同じ事を書きましたが、初めて鎚目を入れるからこそ現れる独特な表情があって、僕の口からは「うらやましぃなぁ…」の連続。
僕にはこのリングの鎚目、やれと言われても入れられる自信がありません。
鎚目には、個性が現れます。ハドルに長く働いている製作スタッフでさえ、同じ金槌・力加減・角度・速度で叩いても、僕と同じ質感にはならない。
その不均一さが、とてもとても面白いのです。
いやしかし、見れば見るほど、どう叩いたらこんな質感が出来るんだ?
教えてほしいわ(笑)