2010 vol.1 『depth』

古代遺跡から発掘された、太古の装飾品のデザインには、意図があります。

おそらく。

地位・権力・希望・絶望・野望、さまざまな想いを感じることができます。しかし結局、作者の本当の意図は想像の中でしかありません。

そんな想像をはりめぐらせた現代の僕たちが、意図なく創りました。
考えず、感じて頂けたら幸いです。

今回は、重量感を意識しながらデザインしました。
ここのところ、作っていると楽しくなってきてしまって、どんどん小さいもの、細いものを作ってきていた。
その反動からか、ここいらで、ぼーん!と重さを出してみようと。
それと、今回のシリーズ名である、『奥行き感』。
目に見える奥行きもさることながら、「このカタチはこう見える」「この質感は〇〇みたい」と想像しえる奥行き感も大事にしております。
前述したとおり、ひとつひとつのカタチに意味は持たせておりません。
逆にいうと、何にでも例えてもらえるのです。
僕たち自身も、その無限の世界を楽しみにしてゆきたいと思っております。

センテニアル 永藤博胤・永藤美奈子

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