異端児、現る。

今年(と言うか今までで)一番の変りダネオーダーです。
真鍮の4mmの丸線を3m近くも使った特大ワイヤーワーク。
ハサミのカタチをしております。
全長は80cmと大きい。

実はコレ、靴べら。

ハサミの持ち手は『92(クツ)』になっています。
ハサミ&クリスマスプレゼントということで、ワイヤーには映画・シザーハンズの台詞が刻印されています。


始めに”靴べら”とオーダーを頂いた時に、正直なところ、『正気か?』と思いました。
でもこの『正気か?』には背中合わせに『オモロさ』が潜んでいる事を、デザイン段階ですぐさま思い知らされる事となる。
イロイロなパターンを、ご依頼主と何度も相談を重ねる内に、方向性が現われてきた。

①大前提に玄関に置いてあって空間を冷めさせない事。
②しかし物質としてジャマであっても良い。(むしろその方がオモシロい。)
③単体として、靴べらを彷彿とさせる隙を与えないモノ。
④何よりもパーフェクトに近い機能性である事。
この感覚でゆくと、『まずはオブジェ、実は靴べら』となる。

オープン当初お遊びで作った、大きい鍵のワイヤーワークのオブジェがお店には飾ってある。
それにふっと目に付いた僕はその案をご提案させて頂いた。
そしてご依頼主にその案を元にデザインして頂きました。

このお仕事は、今後のモノ作りにおいて大変重要なポイントとなるべき感覚を教えて頂いた、とてつもなく楽しいお仕事となりました!


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